
うーん、なんか、低音の迫力が無いな~

低音の迫力がないと、せっかくのヘッドホンの能力を十分に発揮できていないね。そういう時の解決方法をまとめたから、チェックしてみてね。
音楽を楽しむうえで、低音はとても重要な要素。
けれども、
- 「低音がスカスカで迫力がない…」
- 「低音ばかり強調されて音がこもって聴こえる…」
- 「いわゆる“ドンシャリ”で耳が疲れる…」
そんな低音の悩みを抱えている人は意外と多いものです。
今回は、ヘッドホンの低音バランスに関する不満と、その解決策を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
1. 「低音が弱い」「強すぎる」ってどういう状態?
- 低音が弱い:
- ベース音やドラムの重みが感じられない
- 全体的に薄っぺらくて軽い印象
- 音の迫力や臨場感がない
- 低音が強すぎる(ドンシャリ):
- 「ドン」は低音、「シャリ」は高音が強調された音のこと
- バスドラムがボワボワ響きすぎて他の音がかき消される
- 長時間聴くと耳が疲れる
💡比喩で言うなら:
- 弱い低音は「骨のないカレーライス」
- 強すぎる低音は「調味料が多すぎて素材の味が分からない料理」
どちらも“バランスの悪さ”が原因です。
2. なぜ低音のバランスが悪くなるのか?
● ヘッドホンの設計やチューニング
製品によって、低音が強調されているものやフラットな音作りのものがあります。
特に「重低音強化モデル」や「DJ向け」はドンシャリ傾向にあります。
● 装着の仕方
- イヤーパッドが耳にしっかりフィットしていないと低音が抜けてしまう
- メガネや髪の毛がパッドとの密着を妨げていることも
● 音源や再生アプリの設定
- イコライザー(EQ)の設定で低音がカットされていたり、逆にブーストされすぎている場合もあります
3. 低音が弱いときの対処法
✅ イヤーパッドを交換 or 位置を調整
→ 密閉感が出ることで、低音がしっかり響きやすくなります。
✅ イコライザーで低音を少し上げる
→ 多くの音楽アプリやスマホにあるEQで「60Hz〜250Hz」を調整。
✅ アンプやDACを使用する
→ スマホ直挿しだと駆動力が足りず、低音がしっかり鳴らないことがあります。ポータブルアンプを通すと改善することも。
✅ 開放型ではなく密閉型を選ぶ
→ 開放型は空気が抜けるため、低音が弱く感じられる傾向があります。
4. 低音が強すぎる(ドンシャリ)ときの対処法
✅ イコライザーで低音を少し下げる
→ 「60Hz〜125Hz」を−2〜−4dB程度下げると自然になります。
✅ イコライザープリセットを「ナチュラル」や「フラット」に変更
→ 多くのアプリでプリセットが用意されています。「重低音」モードは避けましょう。
✅ イヤーパッドを変えてみる
→ 低音が強すぎる原因が“密閉されすぎ”である場合、通気性のよい素材に変えると和らぎます。
✅ 中音域を上げて全体のバランスをとる
→ 声(250Hz〜1kHz)が埋もれて聞こえるなら、中音域をブーストして調整
5. 機種選びで失敗しないためのポイント
- 音楽のジャンルで選ぶのが正解
→ EDM・ヒップホップが好きな人:やや低音強めでもOK
→ クラシック・ジャズ好きな人:フラット傾向のモデルが◎ - 店頭で試聴する
→ 実際の音のバランスは試してみないと分かりません - レビューで“低音の傾向”を確認する
→「迫力のある低音」=ドンシャリ気味な可能性あり
→ 「自然で聴き疲れしない」=フラット系の可能性大
6. おすすめのヘッドホン例(用途別)
用途 | おすすめモデル | 備考 |
---|---|---|
高品質 | Edifier WH950NB | 低音、高音の両立 |
フラット重視 | SONY MDR-M1ST | モニター系、自然な音 |
低音強め | Beats Studio Pro | ポップスやEDM向け |
バランス型 | SENNHEISER HD 560S | 開放型でも低音しっかり |
自由に音調整したい | Anker Soundcore Q45 | アプリでEQ調整可能 |
まとめ:低音のバランスは「味付け」と同じ
要点まとめ:
- 低音の感じ方は、ヘッドホンの設計・装着・設定で変わる
- 弱いときはフィット感やEQ調整、強すぎるときはバランスの調整がカギ
- ドンシャリ系は迫力重視、フラット系は自然な聴き心地
- 音楽ジャンルや聴く人の好みによって“ちょうどいい低音”は違う

音は「味覚」と同じで、人によって好みがあります。
だからこそ、自分に合った“低音の濃さ”を見つけることが、音楽をもっと楽しむ近道です。
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