「Bluetoothで聴くとなんか音がこもる…」
「有線よりも音が薄く感じる…」
そんな風に感じていませんか?
実はそれ、ヘッドホンが対応している“コーデック”が古いままだからかもしれません。
Bluetoothはとても便利ですが、**音質はコーデック(音の圧縮・転送方式)**によって大きく左右されます。
この記事では、「コーデックって何?」という人にもわかるように、古いコーデックがもたらす音質の問題とその解決法を解説します。
1. コーデックってなに?【カンタンに言うと】
コーデックとは、音楽データを**スマホなどからヘッドホンに送るときの「郵送方法」**のようなものです。
- 音のデータ(手紙)を
- コーデック(郵送方法)で
- ヘッドホン(受取人)に届ける
この「郵送方法」が古いと、届くころには音がつぶれていたり、抜けていたりすることがあるのです。
2. 古いコーデック=音が悪い?どう悪くなるの?
一番古く、今も広く使われているのが「SBC(エスビーシー)」というコーデックです。
このSBC、実はこんな特徴があります:
- 音の圧縮率が高く、情報が減ってしまう
- 低音が軽く、高音がこもりやすい
- 音の遅れ(遅延)が大きい
💡 例えるなら、大事な手紙を速達じゃなくて折りたたんで普通郵便で送るような感じ。
早いけど中身が読みにくくなっているのです。
3. 今どきの「高音質コーデック」ってどんなもの?
音質を重視したいなら、以下のような高音質コーデックに対応しているかがカギです。
コーデック名 | 特徴 | 対応機器例 |
---|---|---|
AAC | iPhoneに最適、高音質で安定 | Apple製品全般 |
aptX | 高音質&低遅延、Android向け | 一部Android端末と対応ヘッドホン |
aptX HD | ハイレゾ相当の音質 | ハイエンドAndroid + 高性能ヘッドホン |
LDAC | ソニー独自、ハイレゾ対応 | SONY製ヘッドホン・Android一部対応 |
LC3(LE Audio) | 新世代Bluetooth、超省電力で高音質 | Bluetooth 5.2以上の新型機種 |
4. 自分のヘッドホンのコーデックを確認するには?
以下の方法でチェックできます:
- メーカーの公式サイトを確認(商品ページの仕様欄に記載)
- スマホのBluetooth設定アプリを使う(機種により可)
- 音楽アプリで再生中に確認できる場合もあり(例:Fiioなど)
5. 音質を上げるためにできること
● 対策①:スマホとヘッドホン、両方のコーデック対応を確認
→ 片方が高音質に対応していても、もう片方が古いと意味がありません。
● 対策②:高音質コーデック対応モデルに買い替えを検討
→ 3年以上前の機種を使っている人は要注意。新しいモデルは音も段違い。
● 対策③:Bluetoothの設定を見直す
→ Androidなら開発者モードで手動設定が可能(aptXに変更など)
● 対策④:有線接続に切り替える
→ コーデックを使わないため、音のロスゼロ&遅延ゼロになります。
6. コーデックが古いままのデメリット
- 音がぼやける、迫力がない
- 動画と音がズレる(遅延)
- ノイズや接続切れが発生しやすい
「なんかこのヘッドホン、音悪いな…」と思っていたら、機種そのものではなく“コーデック”のせいだった、というのはよくある話です。
7. おすすめの買い替え候補(高音質&コーデック対応)
- Edifier WH、Wシリーズ
→ 高品質・高性能。ハイレゾ高音質、ハイブリットノイズキャンセリング。 - SONY WH-1000XM5(LDAC対応)
→ ハイレゾ音源もパワフルに再生。ノイキャンも優秀。 - Anker Soundcore Life Q35(LDAC対応&コスパ◎)
→ 1万円台で高音質とマルチポイント対応 - JBL Tour One M2(aptX Adaptive対応)
→ Android派におすすめ、低遅延も強い
まとめ:音質の鍵は「コーデックの相性と新しさ」
この記事のまとめポイント:
- コーデックは音の“郵送方法”。古いと音が潰れる
- SBCだけのヘッドホンは音がこもりやすい
- AAC、aptX、LDACなどに対応していれば音質は大幅アップ
- スマホとヘッドホンの両方が対応していることが大前提
- 3年以上前のヘッドホンを使っているなら買い替えを検討!
あなたの音楽体験、実は“音の配達方法”でかなり変わります。
コーデックに注目することで、聴き慣れた曲がまるで別物のように感じるかもしれません。
コメント